東京司法書士会三多摩支会
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 支会ニュース「アダージョマエストーソ」 第120号 2013,08,29

 ■ 目 次
  1. 立川で開催された「第6回福島ふるさと交流会」に参加して、原発被災避難者と懇談
  2. 山梨県丹波山村の夏まつりで、山梨県会と合同の相談会を開催
  3. 山司登高会、北丹沢の神ノ川の支流矢駄沢で恒例の沢登り

 平成25年7月18日(木) 福島ふるさと交流会が立川で開催され支会からも参加

 7月18日(木)、午後1時半から4時半まで、立川駅南口にあるアレアレアホールにおいて、東京電力福島第一原発事故により関東圏に避難された被災者の方々の交流会及び個別の相談会が開かれた。 支会の東日本大震災被災者支援対策委員会から4名が参加した。個別相談では、弁護士・司法書士・建築士・技術士・東京仕事センター多摩が各ブースを作り、 司法書士ブースには一人が待機し、その他は交流会に交じって、話を聞きながら相談を受ける形で活動した。
  交流会に参加して                                    (町田支部・小西文緒)
【活動内容】
 当日は2部構成。第1部は、いわき市の職員の方からいわき市の取組みの現状のお話及び質疑応答。第2部は、被災者の方々の交流及び個別の相談会でした。
 個別相談は、弁護士・司法書士・建築士・技術士・東京仕事センター多摩のブースを作り、対応する形でした。
 司法書士ブースに一人が待機し、その他は交流会に交じって、お話を聞きながら相談を受ける形で活動しました。
【活動報告】
 私がお話を伺ったのは、双葉町に8年前に新築を建てたご夫妻。現
在は日野に自宅を購入し、ADRで解決したとのことでしたので、ADRの実情について体験談を伺いました。
 そして、明日、まだ解決されていない被災者の知人数人にお会いするとのことでしたので、司法書士の
相談窓口をお伝えしていただくようお願いしました。
【原発ADRについて】 
 原発ADRの実情を伺った範囲で簡単にご紹介いたします。
  □着手金1万円
  □夫婦は個別に請求
  □請求内容は、居住用不動産の賠償、事故発生時からかかっ
   た諸費用、被曝の慰謝料
   (検査の結果奥様の被曝が判明していたとのこと)  
  □5月に弁護士に相談、7月に調停
  □調停は7月の1回だけ、あとは全て書類でのやりとり。
   (調停では被災者、被災者の弁護士・東電担当者、東電側弁
   護士・仲介委員が一堂に会する)
  □被災者の請求金額の提示(証拠資料に基づく)、東電がそれ
   に対して支払金額を算出。
   両者の金額を比較したうえで、仲介委員が妥当な(中間ぐらいの)金額を提示。
   ⇒その提示額を両者が受け入れるかどうか。
  □被災者は、希望金額と数千万円の開きがあったが、被曝の慰謝料を除き受諾。
   東電側は当初難色を示したが、弁護士同士の交渉の末に受諾。
   ⇒ADRにより解決
  □弁護士の報酬は5%だが、3%は東電が負担する(請求内容に予め含めてある)ので、実質2%の
   負担
 申立てから調停まで2か月で、比較的早期に解決している事案でした。
 おそらく、証拠が十分に用意できたことと、被災者が早期の解決を希望していたことが要因ではないかと思います。証拠集めは、何度か帰省し防護服を着ながら、写真を撮ったり、領収書を集めたりしたそうです。
 今でもせっかく建てたお気に入りのお家が見たくて、時々帰省するそうです。
 前回の帰省では、庭に牛が3頭、隣の空き地にも15頭ほどいて、怖かったそうです。
 交流会には遠方からはるばる来場されていた被災者の方も多く、被災地以外で暮らす被災者の方にとって大切な場であることを実感しました。 上へ

 平成25年7月28日(日) 山梨県会と協力して丹波山の村まつりで相談会を開催

 多摩川の源流域にある山梨県丹波山村では例年7月の終わりに丹波川のキャンプ場で「夏まつり丹波」が開かれている。「歌謡ショー」「カヌー体験」「マスのつかみ取り」など、イベントも盛りだくさん。丹波山村特産をいかした出店も多数出店している。
 支会の司法過疎対策委員会では、山梨県会と協力して、この祭り会場での相談会をかねてより模索していたが、今年初めて相談会を開催することができた。今回相談に参加した会員は、山梨県会5名、三多摩支会6名。以下は、参加者の活動報告。
 夏まつり丹波で初めて相談会を開催(八王子支部・吉田 智)
 平成25年7月28日(日)、山梨県の丹波山村にて、夏まつりが開催されました。この夏まつりは、例年2000人ほどが来場され、丹波山村で一番の盛り上がりを見せる大イベントです。とくに今年は、山梨県で開催されている国民文化祭の一環として開催されるという面もあります。
 三多摩支会の司法書士が、前日より数名丹波山村で待機し、郷土の料理や温泉を味わいつつ、山梨県司法書士会の司法書士と今後の司法過疎対策について、話し合いました。
 私たちは、ここ丹波山村や小菅村で山梨県の司法書士と協力しながら、住民の司法アクセス向上のため活動を続けていますが、上野原市でも地域によっては、同様の活動が必要なところもあるようで、さらに活動を充実させていく必要がありそうです。 山梨県司法書士会でも様々な試みをされており、私たちもその一助となれるよう一層頑張っていきたいと気持ちを新たにいたしました。
そのほか、司法書士制度全般や法制度などにつき、ざっくばらんに意見交換をしました。
 翌朝は、前日の大雨の影響か霧がかかっていましたが、次第に霧も晴れ、開催時間にはお祭り日和の天気となりました。
 祭りの中央舞台では、太鼓などの伝統芸能や、よさこい、カラオケ大会、歌謡ショーなどが披露され、川辺では多くの出店が並びました。またカヌー教室や子どもたちの丸太渡りなど楽しいイベントも企画されていました。
その中で、私たち司法書士は、無料相談会を開催しました。
 初の参加でしたが、会社設立関係で1名の相談がありました。そのほか、チラシ配りをしている最中に、簡単な法律の質問を受けたり、世間話をしたりなど、丹波山村の方や、まつりご来場者(例年、奥多摩や青梅など多摩地域からいらっしゃる方が多いです)と交流が図れたかと思います。
 残念ながら昼前、突然のどしゃ降りで、相談会は一時中止、昼後再度雨が降り始め、予定より少し早く、相談会は終了しました。昼前は相当な豪雨でしたが、相談会用のテントは何名かの方に避難場所としても利用していただけましたので、多少お役に立てたような気もします。
 まだまだ私たちの活動も始まったばかりです。一人でも多くの方に、法による問題解決という選択肢を確保していただけるよう頑張っていきたいと思います。 上へ


 平成25年7月28日(日) 山司登高会、北丹沢神ノ川矢駄沢で毎年恒例の沢登り

 暑い暑い夏がやってきて、今年もジャブジャブ水を浴びながら沢登りの気分を味わおうと、毎年行っている北丹沢は神ノ川の支流矢駄沢で、7月28日、山司登高会5名は沢登りをしてきた。
 近年度々起きるゲリラ豪雨のせいか、この矢駄沢も、うんと昔と比べると、毎年のように流路が変っていたり、滝壺の深さや大きさが変っている。前は簡単の登れた滝も滝壺が深く抉れていて取り付きにくくなっているとか、滝壺の回りの大岩が流されて滝壷の底が露出し滝の高さが高くなって登れないと
か、以前にはそんなに変化がなかった沢が、最近は自然の変化・流れの速さが早くなったのではと感じさせらる今日この頃である。
 と言うことで、今年も去年とはまたどこか変ってるかもしれないなと想像しながら行ってみて、やはり予想どおり一部流路が変化していたり、滝の取り付きにくさが倍化した滝もあった。とは言うものの、この沢は水量こそ多いものの、あくまでも初級向きの沢だから、そんなに困難なところはない。
 さて、前夜から神ノ川ヒュッテの野営地でキャンプをしていた先発隊と合流後、神ノ川林道の矢駄沢橋たもと(標高550m)から谷に入り、堰堤5箇所ほど過ぎるまでは左岸の踏跡を伝う。以前は歩きやすかったのだが、最近はこの沢も斯くの如き流路や滝壺の変化で、 絶対的に水に濡れないと登れなくなってしまったせいか、真夏にしか沢登り屋が入って来なくなってしまったのかもしれない。谷への取り付き点付近はかなり雑草が生
い茂ってきてわずらわしい。これは、最後に沢から林道に這い上がるところも同じで、野アザミの群生で一苦労させられる。もっとも通常の山岳会の沢登りでは途中で終了することはなく、こんな途中の林道に這い上がるなんてルートは開拓されようがないと言ってしまえばそれまでだが。。。
 下界は30度を超す暑さでも沢の中は涼しい。堰堤群を過ぎていよいよ小滝が出てくると、最初の小滝からいきなりびしょ濡れになる。水も温んでいてそれほど冷たくないので、びしょ濡れになってもちっとも寒くはなくてちょうどいい。
 一度全身濡れてしまうと後はもう濡れることは気にかからない。冷たくもない水流に敢えて挑んで小滝はジャブジャブバシャバシャザーザーと越えていく。
 そうこうしているうちに先ほど歩いてきた神ノ川林道がはるか遠く広河原でヘアピンカーブして折り返してきた橋(標高900m)に出くわす。15年以上前は治山事業と称して、林道拡幅工事で出た土砂を大量に谷(沢)に捨てて、矢駄沢のこの付近は広大なガレ場になっていた。 神奈川県の林道工事に対する批判が高まってきて、このあたりは何段もの堰堤が連続するつまらない水路になってしまったのだ。もっともかの世
界遺産となった富士山も吉田口側は下から見上げると堰堤だらけの人口物の山なのだから、同じようなもので、日本で自然のままに触れ合いたいという願望こそが時代にそぐわないのかもしれない?ネ。
 余談だが、この沢は、林道の橋の先にある旧道の橋をくぐると、滝が連続する滝場が現れるがこれが滝らしい滝の最後、後は所々小滝が現れるものの石ころだらけの単調な河原歩きが源流まで続く。最後は背の低い笹を踏みしめて大笄(おおこうげ)1510mに達する。この中間の橋からはまだ2時
間以上は遡行しなければならないので、楽しい涼しい部分だけで打ち切るのは必ずしもだらしないからではなく、暑い暑い真夏には道理に適った沢登りなのであると附言しておこう。
 さてさて、その橋の真下から堰堤群をいくつか越えて、ぐったりする間もなく雑草に覆われた斜面をアザミの棘に注意しながら林道に這い出ると沢登りは終了。林道を数分下ると、大笄(熊笹ノ峰)からの下山道が交差する。ここから一気に下れば出発点に戻ることができる。水浴びしながら山登りにちょうどいい沢であった。       (HP編集室)  →上へ