東京司法書士会三多摩支会
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 支会ニュース「アダージョマエストーソ」 第93号 2011,07,12

 ■ 目 次
  1. 新緑の中、第44回三多摩支会ゴルフ同好会コンペを開催
  2. 三士会、立川で勉強会を初開催
  3. 原発避難地域で活動する福島県会の会員による相談・支援活動を視察、懇談

 平成23年5月28日(土) 新緑の中、第44回三多摩支会ゴルフ同好会コンペに16名参加

 平成23年5月28日(土)第44回三多摩支会ゴルフ同好会コンペが、東京バーディクラブ(青梅市小木曽5−2943)で開催されました。台風が接近中との予報もあり天気が心配されましたが、 プレー中は曇り空で途中少し小雨も降ったもののプレーに影響があるほどではなく、皆、和気あいあいと楽しく回れました。
 今回の参加者は16名(うち1名は参加会員の奥様ですので支会会員は15名)でした。コンペの参加人数はいつもこのくらいですが、当同好会には固定した会員名簿はなく、 三多摩支会会員であれば誰でも気軽に参加できるシステムです。そのため同じ顔ぶればかりでなく、
毎回新しいメンバーと会えるのも楽しみのひとつになっています。
  震災のあと、世の中全体が何となく暗い雰囲気で、我々もどうしても気分が沈みがちですが、ゴルフを通じて、仲間といっしょに新緑の中で気持ち良い汗を流し、気分転換の1日を快く過ごすことが出来ました。
 さて、今回のコンペの結果は以下のとおりです。
優勝 吉永直樹会員(立川支部)、準優勝 今 学会員(青梅支部)、
3 位 緒方俊作会員(町田支部)  写真左
 コンペの優勝者は、次回コンペの幹事になるのが当同好会の慣例となっています。
 次回のコンペは秋頃を予定しています。支会会員へは事前にFAXにてご案内をいたしますので、ぜひご参加ください。 上へ

 平成23年6月3日(金) 三士会、立川でも勉強会開催

 八王子を中心に活躍していた三士会が、本年度より立川地域でも新たに活動を開始いたしました。
 三士会はこれまでも三多摩地域の弁護士、税理士、司法書士の3つの士業が協力して勉強会や相談会を開催したり、さまざまなレクリエーションを通じてお互いの親睦を深めたりしてきました。
 弁護士会は多摩支部、司法書士は三多摩支会と三多摩全域の会員が参加していましたが、税理士会は発足の由来から八王子支部が中心となって三多摩地域全域の会員とはいえない状態でした。 そこで、地裁も立川に移転し、弁護士会も重心が立川にが移りつつある状況を鑑み、税理士会立川支部が正式参加することによって、立川においても新たに活動を開始することといたしました。
 記念すべき第1回目の活動として、6月3日に税理士会立川支部において勉強会を開催いたしました。講師に弁護士の上条弘次先生をお迎えして、 今誰もがもっとも関心を寄せているであろう「震災に関する法律問題」をテーマとした講義が行われました。
 講義終了後は立川駅北口近くの海鮮料理屋で懇親会が行われ、やはり第1回目だからか、多くの参加者たちが名刺交換などして積極的に親睦を深めている姿が印象的でした。
 最初は緊張の面持ちだった参加者たちも終盤には多くの笑顔が見られ、今後期待の抱ける支会活動の1つとなっていくことを予感させる幕開けとなりました。 上へ  

 平成23年7月2日(土)、3日(日) 福島県会の原発避難地域での相談活動を視察、懇談

 7月2、3日(土、日)の二日間、三多摩支会では、地震津波被害のみならず、原発事故でも被災した福島県に入って、現地の司法書士会の方々の被災者支援活動や被害に遭っている個々の司法書士の活動
をつぶさに見てきた。以下は参加した会員の報告である。

報告@ ただひたすら涙、涙(多摩・松村友子)
 2日午前、富岡町役場が避難してきている三春の里(田村郡三春町)で、福島県会の菅波佳子さんのお話をお聞きして、実際に体験された方のおっしゃる事は重いと思いました。 特に自衛隊の輸送トラックの荷台に載せられ、避難先を探して夜通し10時間も走り回った話、翌朝手の平に載せてもらった 小さなおにぎりの話、横浜で亡くなったお年寄りの避難者の方が重油まみれの水で溺れた方よりまだ

相談に応じる司法書士も強制避難中
幸せと言っていた話には、涙が出てきました。
 午後、南相馬を視察すると、沢山の船が陸地のかなり奥で並んでひっくり返っている光景に本当に驚きました。まだ海水のひかない田んぼの中や 川の中には壊れた自動車が!! お祈りするしか私にはできません。
 夜、私たちの宿泊した温泉旅館には、多くの避難者の方も身を寄せ、避難施設となっていました。ここでは、浴衣を着ているのは旅行者、普段着の人は避難者と分かります。
 お風呂で、大熊町から避難されて来られた方と話をすることができ
ました。相続の相談となって、私たちがお答えすると喜んでくださいました。
 3日の午前は、昨年3月に三多摩支会の旅行で行った小名浜のララミュウは、ロープを張って立ち入り禁止になっていました。あんなに観光バスが並んで、お魚がいっぱいで活気があったのにと思うと、 寂しさと同時に働いていた方々のことが心配になってきました。
 午後には、広野町役場が避難してきているいわき市の湯本(ある企業の跡地)で福島青司協が相談会を開いているとのことで行きましたが、1人も相談者は来ませんでした。各避難所にチラシを置い

随分内陸の泥んこの田んぼの中に船が

慌しい原発避難の状況を語る福島県会員
てはいるそうですが、どこまで広報が行き届いているかは難しいとのことでした。
 被災者の方々は、まだ登記などの相談というよりは、明日の心配で精一杯という感じです。しかし、お風呂での相談でしたが、戸籍の附票を取れば今行方不明の甥ともいつかは連絡が取れるということを 教えてあげたりすると喜ばれたりもしました。
 私たちの活動としては、被災地に行くよりも、この東京に避難されて来ている方々を支援する方がたいせつなのかなと思いました。
 
報告A やらなければいけない事は?(千代田・見原哲也)
 7月2日、朝10時頃、福島県富岡町の方が避難されている場所で実施されている相談会場に到着しました。
 自身も大熊町から避難させられている司法書士の菅波佳子さんが我々に状況を説明してくださいました。震災があった地域に司法書士は21人いたが、 12人は家も事務所も被害に遭い、原発の避難地域にも指定されていて帰れないとのことでした。
 震災された方の中で、親は会社近くに拠点を置きたいと考え、子供は学校近くに拠点を起きたいと考え、二重生活に苦しんでいる方

富岡町役場避難事務所の看板

道路も抉れ小名浜漁港は壊滅状態
が多いとおっしゃっていました。
 権利証の再発行をお願いしたいと言う方が多いそうですが、不正登記防止は法務局でも勧めていないとのことでした。司法書士であればきちんと本人確認するから不正なことはまず起こらないからと考えられているからのようです。
 菅波さんご本人が撮られた被災地の写真も見せてもらいました。
そのうち相談者の方が見えられ、福島の司法書士の方の隣りに陪席として座らせてもらいました。相談内容は、東電に個人として賠償
請求は可能かということでした。 回答として、個人としてというより
は、グループ会社または県単位でやるべきだろうとのことでした。東電だけでは到底補償しきれないだろうが、国の方針が未だ不明としか今の段階でお答えすることはできないとのことでした。
 また、建物の取壊し費用の負担のことも心配されていましたが、それは本人の承諾を得て、国の予算で取壊すことになるとの説明でした。 市役所の対応についての不満もありました。我々が視察している間に、もう1人の方は次の相談をしていたとのことです。
 震災後、サラ金・消費者金融からの請求が一切こなくなったがどう
したらよいか? →サラ金・消費者金融も居場所を特定することが

いわき市湯本に避難の広野町役場で相談

閉鎖された会社の建物が臨時の役場
できないから請求できないだけかもしれないし、無視はよくないとの回答。
 家は賃貸だそうだが、家賃の支払い義務はあるのか? →支払い義務ありとの考え方で回答。ただし、解除も考慮すべき。
 サラ金・消費者金融、家賃の支払いは、ともに義援金から支払うことは考えないようにとのこと。現在の生活再建を第一に考慮すべきということです。
 我々が滞在していた短い間に合計2名の方の相談がありました。
 午後は、相馬、南相馬の現在の実際の様子を視察に行きました。
未だ陸の上に船が何艘もありました。また、瓦礫が山積みになっている光景も見受けられました。
 3日は、小名浜の様子を視察に行きました。シャッターが壊れているお店が何軒もあったり、信号が壊れていたり、道路がうねってでこぼこになっていたりと、 津波被害の惨劇がいまだそのままの状態で放置されています。観光で有名な「いわき・ラ・ラ・ミュウ」にも、現在は無残な姿をさらして立ち入り禁止になっていました。
 昨日の菅波さんのお話で、いわき市で福島の司法書士による相談会が実施されているとのことで、急遽相談会場
に向かいましたが、相談者は誰もいませんでした。 
 2日間を通して、福島での相談は、できるだけ福島の司法書士の方で対応していただくのがベストだと思いました。避難している役場とも連携がよくとれているようですし、何よりも資料が充実していました。
 関東の方へ避難されている方の相談は、逆に関東の司法書士で対応するのがベストだと思います。ただ、相互に連携は必要かと思います。特に関東に避難されている方に対して、 関東の司法書士だけではなく、福島の司法書士の方がいらしたら、現地の情報も伝えることも出来るでしょうし、相談者からも親近

福島県青司協の会員から説明を受ける
感がわくと思います。
 至る所に震災の爪痕が見受けられ、復興に向けてまだまだやらなければいけないことは沢山あるなと思いました。司法書士として出来ることは法律相談になるのでしょうが、 避難者に少しでも安心感を感じてもらえることが出来るようにしていかなければと思いました。

報告B 東京に避難している人へサポートを(田無・下村一郎)
 私は、二日目の7月3日(日)に視察団に合流しました。
 午前中はいわき市の小名浜港に向かい、津波の襲った痕跡を辛
うじて確認することができました。大きく破損している船を見つけるこ
とはできず、どの程度の災害があったのかは想像するしかありませんでした。それでも多くの飲食店が閉鎖されていたり、立ち入り禁止区域もあり、津波の大きさを感じることはできました。
 しかし、復興へ向けての人の動きもあり、少しずつではありますが、立ち直りの気配を感じることができました。
 午後は、いわき市常磐上湯長谷町釜の前にある広野町の避難先「広野町役場湯本支所」に向かい、地元の司法書士と合流して相談会に参加する予定でしたが、地元の司法書士がなかなか現れず、

小名浜漁港の壊れた建物

原発さえなければのどかな楽園のはずが
車でやっと現れたところを捉え、相談会の状況を聞いて見ると、現
在は相談がほとんどないとのことでした。
 そういえば、阪神大震災があった年の夏に、兵庫県のある避難所での相談に行ったときのことを思い出しましたが、司法書士数人で行ったものの、相談の件数はほとんどありませんでした。 また、新潟中越沖地震のあった時も、その年の確か11月か12月頃だったと思いますが、ある役場の中で行われた相談会に行った時も、相談時間3時間の枠で私が受けた件数は3〜4件だったと思います。
 三多摩支会は、今回の震災に対してどのように対応すべきか? 
我々司法書士は法律家なので、まず法律相談で援助すべきだと思います。
 今回の視察だけで、相談はあまりないと決め付けてしまうのは早計で、地元の要請があればいつでもすぐにいける体制を作っておく必要があると思います。そのためには情報収集も欠かせません。
 とりあえず今の段階では東京に避難している人たちに対するサポートを第一に考えるべきかもしれません。ちょうど三宅島の噴火でこちらに避難して来られた人たちに対しての時と同じように。
 以上雑駁ながら思いつくままに書いてみました。 上へ

避難先役場支所ではいろいろな張り紙で住民を支援