東京司法書士会三多摩支会
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 支会ニュース「アダージョマエストーソ」 第94号 2011,09,07

 ■ 目 次
  1. 第6回三士会勉強会、八王子の弁護士会館で開催
  2. 山司登高会の夏山行は安達太良山、下山後は福島県会会員と交流し情報交換
  3. 町田支部セミナー「渉外登記の実務〜台湾籍の相続・不動産売買〜」を開催

 平成23年6月1日(水) 恒例の三士会勉強会、第6回目を八王子で開催

 6月1日、弁護士八王子会館で開催された第6回三士会勉強会は、講師に税理士の谷口健吉先生をお迎えして『保証債務の履行に伴う資産の譲渡、離婚に伴う財産分与』をテーマに講義が行われました。
 会社が融資を受けるにあたり代表取締役が連帯保証人となる場合の税務上の注意点や、離婚に際して不動産を分与する際の節税対策を、事例形式でわかりやすく解説していただきました。
 特に、近年離婚の増加に伴いこうした案件を扱う機会が増えたことを反映してか、会場に用意された椅子はすべて埋まり、参加者たちは谷口講師の一言一句に熱心に耳を傾け、メモを取り、最後には質問も多数寄せられました。
 講義終了後は、会場近くのおなじみの中華料理店を貸し切って懇親会が行われ、士業の垣根を越えて楽しいひと時を過ごしました。その開会のあいさつで、弁護士の古川健太郎先生が延べられた
 「依頼者にとって100%の解決を目指すために、弁護士、司法書士、税理士の三つの士が協力し情報交換をするこの三士会を益々盛り上げていこう」というお言葉が印象深かった、第6回三士会・八王子勉強会でした。              上へ

 平成23年7月23日(土) 山司登高会、安達太良山に登山後、福島県会会員と交流


まずは展望台から、、何も見えない!
  山司登高会は、近年老化のせいかあまり遠くの山に行っていなかったのだが、「福島県復興支援」と銘打って、7月23日(土)、24日(日)の2日間、福島県の安達太良山に行ってきた。社会問題対策部長も参加しての久々の遠征となった。
 台風6号が19日、一時徳島県に上陸し、その後和歌山県潮岬を通過し、21日には暴風域がなくなりはしたものの、三陸沖を通過して、一時的に夏といえないほどの寒気が東日本を覆ったちょうどそのときの出発となった。金曜日の夜、マイクロバスを借りて、支会事務局 前に集合した
後は北多摩地域で幾人か拾って、総勢11人、外環から一路東北道二本松インターを目指す。
 二本松インターを降りて 、今晩泊まる岳温泉を通過し、いよいよここからは山岳道路となって、登山口となるあだたら高原スキー場の駐車場に着いたのはもう日付が変わって深夜の午前1時半だ。標高950mで、昨日までの暑さどころか超寒い。
 道中だいぶ出来上がっていて、半数の人はバスの中で、残りは誰もいない駐車場にテントを張って、宴会もなく即仮眠に入る。しかし寒い。東京での前日までの暑さのため、誰もこんなに
やっと頂上が見えてきた

もう少しで頂上! 中央白い点が先行の2人
寒くなるとは予想だにせず、なかなか寝付けない。
 あまりの寒さに黎明にはもう寝ておれなくなり、福島盆地方向から上がるご来光をバスの中から見下ろして、もはやじっとしておれないので、早々に起き出して朝食の準備に入った。暖かい味噌汁の美味しかったこと。
 さて、スキー場のゴンドラの始発は8時半だ。まだまだ時間はある。雲ひとつない快晴の空、これから踏破するであろう山頂方向の切り立った溶岩の絶景を見ていると、気は焦る(人もいる)。
 とうとう血気はやる中高年4人が、ゴンドラを待ってるより歩いた方が早いと、ゴンドラ山頂駅までゲレンデを歩く決
意をし、旅立った。まだまだ眠い7人は身支度を整え、じっと我慢でゴンドラの運行を待った。
 ゴンドラに乗ればたったの10分弱で登れる標高差400m近くを1時間半以上もかけて登りたくないのが中高年の取り柄、景色のよい(はずの)頂上付近での体力に余裕を残しておきたいのだ。と、じっと待っていると、にわかに山頂付近から雲が湧いてきて 、あっという間に霧がかかり、とうとう雨が降ってきた。山の天気は分からないものだ。
 先行した中高年はどうしてるかと無線で呼びかけても返答がない。しばらく経って、携帯電話がかかってきた。「くろがね小屋に向かっている」と。なんかヘンだ。

やっと全員集合、頂上がほんのちょっと写ってませんでした

頂点からの展望は素晴らしかったらしい
くろがね小屋は下山コースにしているところだ。またしばらく経って、先行組の他の2人から電話がかかってきた。先行の2人から置いてけぼりを食い、引き返して いたらたまたま地元のハイカーに出くわし、ゲレンデルートを道案内してもらって、今ゴンドラ山頂駅に着いた、先行の2人は下山コースにしているルートを間違えて登っていったらしいと。
 後発の正統派は雨の中、ゴンドラに乗って山頂駅に着き、先行の2人と合流。下での雨が嘘のように、ガスってはいるものの雨は降っていない。じゃぁ行きましょかと、安達太良山頂を目指すと、先行邪道派から電話がかかってきた。くろが
ね小屋を通過して山頂に向かっている、山頂で合流しようと。
 山頂駅のすぐ上の安達太良山の展望台となっている薬師岳1350mからは、残念ながらガスで安達太良山一帯の山々は見えない。
 そこからはかなり上部まで綺麗に整備された木道となり、石楠花やナナカマド、五葉松のトンネルを抜けるともう森林限界、山頂の乳首(1700m)まではすぐだった。しかし最後の石ころゴロゴロの露岩帯はきつい。 今日の逆コースをたどってきた2人はとっくに着いて、あえぎあえぎ登っている我々を上から見下ろしていた。ともあれやっと合流し記念撮影。

遮るもののない稜線漫歩は楽しい

船明神山方面の山稜、右が大火口
 ここから鉄山方面の縦走路は、低山ながらアルペン的な素晴らしい眺望の楽しめるコースだ。遠くはガスっていて見えないものの、カンカン照りよりも快適な稜線歩きであった。
 牛の背まで行くと荒涼とした「沼の平」爆裂火口が見渡せた。鉄山から船明神山に囲まれたこの火口は明治33年(1900年)の大爆発によってできたそうで、なんと直径が500mもある噴火口だそうだ。 荒々しい山肌がそそり立ち、まるで月世界を思わせるような不気味な様相を呈していた。
 峰の辻まで下って、そこからは一気にくろがね小屋に。ここで源泉かけ流しの温泉に浸かって一休み。可愛そうに血気
盛んだった先行の中高年2人組は、朝早すぎてこの源泉かけ流し温泉を通り過ぎただけだったのだ。
 今晩宿泊する安達太良山の麓にある岳温泉は、お湯をここから引いているそうだ。小屋からの下山途中所々に温泉を引いていた古い木管( 直径30cmぐらいの大木を刳り貫いて連ねたもの)を見ながらスキー場ゴンドラ駅までだらだらと下山。昔はこんな方法でお湯を引いていたのかと社会勉強。 そういえば民法第1条3項の勉強で必ず出てくる宇奈月温泉事件も、こんな状況があっての事件だったのだろうなと得心した次第だ。
 下山後は、その岳温泉に。以前ここに来たときは、観光バスがひしめき、観光客がぞろぞろ歩いていたのだ

異様な景観を見せる大爆裂火口

恐る恐る爆裂火口の際で記念写真
が、今日は、我々のマイクロバス以外バスはいないし、観光客が誰も歩いてない。これが あの風評被害だ。観光地の惨憺たる状況に驚かされる。我々の宿泊した旅館も、地震で被害を受け、やっと修復して営業にこぎつけたそうだが、隣りの旅館は、屋根瓦が落ち修復もできないまま廃業してしまったそうだ。
 温泉で一汗流した後、震災当時、福島県会の相双支部長だった吉田俊哉会員に旅館まで来ていただき、地震当日のこと、原発爆発当時のこと、また強制避難させられている現状の報告説明を受けた。 いつもなら夕食=宴会となるところ、この原発事故での司法書士業務の苦闘・窮状
に心傷み、参加したひとりひとりも福島の山の素晴らしさを語るとともに、原発で避難させられている人々の苦しみや県外へ脱出を余儀なくされている人々に思いを寄せ、 我々人としてまた業としての司法書士としてどのように力になれるのか地元の会員と一緒に語り合 うことで夜もふけた。吉田会員の要望としては、福島そのものでの応援よりも、首都圏へ脱出している人々への支援、とりわけ風評被害で苦しむ人々への支援を強調されていた。
 翌日、吉田会員と分かれた後は、二本松近くにある知恵子の生家を見学した。ここも観光バス用の広い駐車場があるのに、観光バスが1台も止まっていない。受付の女性がマスクをしていたので、この


岳温泉の源泉、くろがね小屋付近の景色

造り酒屋だった知恵子の生家
あたりも放射線が強いのか尋ねると、今は大丈夫なのだが、私たちは毎日ここにいるので念のためということだった。 原発事故が生活を脅かしているひとつの事例かもしれない。
 この後は、吉田会員お勧めの美味い蕎麦屋が郡山にあるというので、郡山まで南下し、ここで昼食をとって 、一路東京に戻った。
 今回の山行は、 原発事故のため蒙っている福島のちょっとした観光地の風評被害の有様を目の当たりにする機会となった。山も、本来なら登山者の最盛期のはずが、ほとんどハイカーのいない 山ガールもいない(いた?)静かな山行だった。(HP編集室)  →上へ

 平成23年9月1日(木) 渉外登記の実務〜台湾籍の相続・不動産売買〜 町田支部セミナー

 平成23年9月1日(木)、町田支部は市内の町田商工会議所会館会議室において、「渉外登記の実務〜台湾籍の相続・不動産売買〜」をテーマとして町田支部セミナーを開催した。
 講師は、この分野では第一人者の中央支部山北英仁先生で、台風の影響による不安定な天気の中でも、町田支部会員31名、他支部会員と補助者20名の合計51名の出席があった。
 内容は、まず渉外登記の総論について具体的事案に即した説明があった。国際私法の用語は普段なじみのないものが多いが、実務に必要な範囲で具体例をあげて説明があったので、理解しや
すかった。次に台湾籍の相続登記について、台湾の相続制度の概要や、戸籍等取寄せる場合の注意点等、実際の台湾戸籍や授権書のコピーを資料として説明がされた。 最後に台湾に限らず外国人が日本の不動産を売買する場合の手続上の注意点について、実際に取り扱った事案を例にして解説があった。
全体として難しいテーマをとてもわかりやすく講義していただき、講義終了後は活発な質疑応答も行われた。
 渉外登記は仕事として依頼される頻度は少ないかもしれないが、各国の制度に応じて書類を集め訳文を作成したり、海外にいる人の本人確認をする必要があったりと難しいケースもいろいろと想定されるので、 今回のセミナーをきっかけとしてさらに勉強しておく必要があると感じた。上へ